噛み合わせが悪いと体調にも影響?その原因と治療法

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虫歯の治療のために歯科医院に行くことはあっても、噛み合わせの治療のために歯科医院を訪れるという人は少ないかもしれません。実は噛み合わせが悪いことで、さまざまな体調不良を起こしてしまう場合があるのです。肩こりや頭痛に悩まされることが多い方は、その原因が嚙み合わせの悪さによるものかもしれません。そこで今回は、噛み合わせが悪くなる原因や起こり得る体調不良、そして治療法について、歯科サプリ編集部がお届けします。

この記事の監修ドクター:
大塚 俊裕 歯科医師 大塚歯科第3ビル診療所 院長

噛み合わせが悪くなる原因には生まれつきのものもあれば、知らず知らずのうちに悪くなってくるものもあります。主にどういう原因が考えられるのかを説明します。

遺伝によるもの

噛み合わせが生まれつき悪いという場合は、遺伝によるものです。歯並びや噛み合わせは親子間で似ていることがあり、親の噛み合わせが悪いと子も噛み合わせも悪いということはよくあります。

歯周病や老化によるもの

歯周病や老化によって歯の根元が弱ってくると、歯並びに変化が生じ、噛み合わせを悪くすることがあります。歯周病や老化が進むと、歯並びは若い時と同じではなく、どんどんと変化していくものです。そのため、噛み合わせを悪くしてしまうことが考えられるのです。

子供の頃の癖によるもの

子供の頃に指しゃぶりや何かを噛む癖がついていると、その影響で歯の生える向きが変わり、噛み合わせに影響を与えてしまうことがあります。また、頬杖をつく癖や歯ぎしりなども、噛み合わせを悪化させる要因です。

食習慣によるもの

煮干しや小魚といった顎を使う食べ物よりも、柔らかいものを好んで食べるような食習慣は、歯並びに影響を与えて、噛み合わせを悪くしてしまうことがあります。顎が発育不全により小さくて細いと、見た目はすっきりしているものの、歯の生えそろうスペースを十分に確保できないのです。

虫歯によるもの

虫歯の治療のために歯を削ったり抜いたりすることで歯と歯の間の隙間が変わってしまうことがあります。歯を抜けたままにしておいたり、治療を途中で止めて放置したりすることで、歯並びに影響が出やすくなります。噛み合わせが悪くなることも考えられるでしょう。

噛み合わせが悪いことで起こりえる症状

噛み合わせが悪いと体調にも悪影響を及ぼすことがあります。原因不明の体調不良が、実は噛み合わせの悪さで起きているということもあります。

顎関節症

顎関節症は噛み合わせが悪い人だけに起きる病気ではありません。しかし、噛み合わせの悪い人のほうがリスクは高くなります。顎関節のクッションとなっている部分が歪んだりずれたりすることで、いろいろな症状を起こします。具体的には、口が大きく開けられない、噛むときにシャリシャリと異音がする、痛みを伴うなどの症状があります。頬杖をついたり嚙み締めたりする癖がある人にも起こりやすいです。とりわけ顎が小さくて細い女性に顕著なようです。

頭痛・肩こり

噛み合わせが悪いと、左右片側だけで嚙むことが多くなったり、顎の使い方が偏ったりします。すると、筋肉のバランスが悪くなり、顎の筋肉とつながっている肩や首の筋肉に影響を及ぼし、首コリや肩こりを起こしてしまうことがあります。肩こりが頭痛につながることもよくあります。

虫歯・歯周病

噛み合わせが悪いと虫歯や歯周病を引き起こしやすくなります。噛み合わせが悪い場合、ハブラシを隅々まで行き届かせづらく、歯の汚れが放置されることによって虫歯を起こします。また、噛み合わせの悪い人は、無意識に口呼吸をしていることがあります。そのため、口の中が乾燥して唾液が行き渡らず、歯周病や虫歯を引き起こしやすい状態になってしまいます。

噛み合わせのチェック方法

噛み合わせをチェックする方法はいくつかありますが、自宅で簡単にできる噛み合わせの確認方法を紹介します。噛み合わせが気になっている方は、ぜひ、参考にしてみてください。

割り箸を使ったチェック方法

まず、割り箸を一膳用意します。割り箸の中央を噛み、そのままの状態で鏡を見てみましょう。鏡を見て割り箸が水平であれば噛み合わせは正常、傾いていれば噛み合わせが悪いということになります。

横顔を鏡でチェックする方法

鼻と顎を結ぶEラインをチェックする方法です。横顔を撮影するか、ボールペンなどの真っすぐのものを鼻から顎のラインに当てます。唇がこのライン上か、少し内側にあれば正常。唇がライン上から突き出ていたり、逆に内側に引っ込み過ぎていたりする場合は、噛み合わせが悪いと言えるでしょう。

悪い噛み合わせの治療方法

噛み合わせの治療には、その状態によっていろいろな治療法が用意されています。ここではマウスピースを使う方法と歯列矯正を紹介します。

マウスピースを使う方法

マウスピースで噛み合わせの悪さを治療する方法です。柔らかいゴム製のマウスピースを日常的に装着することで、正しい噛み合わせに調整していきます。無意識に歯を食いしばることによる顎の関節や歯へのダメージも軽減することができます。マウスピースは「スプリント」と呼ばれることもあり、患者さんの状態に合わせて作られます。短期間で治療が終わることもあり、比較的症状の軽い人に向いています。

歯列矯正による治療

歯列矯正治療は、患者さんの状態に合わせて歯並びを正しくしていく治療法です。家に例えると土台自体を修理することになり、かなり大掛かりな治療になります。矯正治療は歯科医院によって治療法や治療期間が異なってきます。矯正治療は子供時代にするものというイメージがあり、大人になると矯正器具が目立つので躊躇する人も多いようです。しかし今では、歯の色と同じ矯正器具を装着する方法や歯の裏側に矯正器具を装着して目立たなくする方法などがあります。すっきりとした歯並びにするためには矯正治療が適しています。費用と時間がかかる治療ですので、信頼できる矯正歯科で、しっかりとカウンセリングを受けることが必要です。

悪い噛み合わせを治療して心身ともに健康な状態へ

噛み合わせが悪くなる原因は、遺伝によるものや生活習慣によるものまでと様々です。噛み合わせが悪いまま放置しておくと肩こりや頭痛など、歯と関係のない部分の不調を起こすことがあります。噛み合わせの治療に適した矯正治療は費用と時間がかかりますので、歯科医師とのカウンセリングに重きを置きましょう。
歯は一生付き合っていく大切なものです。悪い噛み合わせを放置せず、適切な治療を行うことによって、頭痛や肩こりから解放されることもあります。噛み合わせに悩んでいる人は、放置することなく歯科医を訪れて、心身ともに健康になりましょう。

大塚 俊裕 歯科医師 大塚歯科第3ビル診療所 院長監修ドクターのコメント

記事で触れているとおり、歯のかみ合わせは、体の器官へ悪影響を及ぼす場合があります。実際に当院でも、かみ合わせ治療の結果、膝や腰などの不調が改善した患者さんを数多く診てきました。もちろんすべてのケースが該当するわけではないものの、心当たりがあるようでしたら、遠慮なくお問い合わせください。また、かみ合わせは、歯だけの問題でもありません。舌や頬の動きも含めた「食事の取り方」に深く関係していると考えています。私はよく、お口の動きを「餅つき」に例えることがあります。上の歯は臼、下の歯は杵、そして舌や頬が合いの手です。杵と臼ばかりがかみ合っても、もち米が散ってしまうだけで、おいしいお餅は作れないでしょう。ぜひ、みなさんも、お口の動かし方について関心を持ってみてください。

 

監修ドクター:大塚 俊裕 歯科医師 大塚歯科第3ビル診療所 院長

この記事の監修ドクター

大塚 俊裕 歯科医師 大塚歯科第3ビル診療所 院長

出典:http://www.otsuka6480.com
大塚 俊裕 歯科医師
大塚歯科第3ビル診療所 院長

PROFILE

大阪歯科大学卒業。大阪市北区に大塚歯科第3ビル診療所開院。ドクター5人・衛生士5人・受付助手6人・技工士1人の総勢17人のチーム医療で、コミュケーションを重視した診療体制を続けている。また、厚生労働省から臨床研修施設に指定され、次代を担う臨床研修医や歯科衛生士の育成にも貢献。日本臨床歯周病学会、日本口腔インプラント学会の各会員。大阪北区歯科医師会会長、日本歯科医師会代議員、大阪府歯科医師会代議員。厚生労働省臨床研修指導医、大阪府歯科医師会付属歯科衛生士専門学校指導医、大阪歯科衛生士専門学校指導医、大阪歯科大学生理学講座非常勤講師。大阪歯科大学法人評議員、学校法人金蘭千里学園理事。

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大塚歯科第3ビル診療所

電話番号 06-6344-6480
住所 大阪市北区梅田1-1-3 大阪駅前第3ビル18F
アクセス 地下鉄御堂筋線 梅田駅 徒歩7分
診療時間 【平日】9:00~13:00/14:00~19:00
【土曜】9:00~13:00
※診療は予約制
受付時間:初めての方及び3ヵ月以上受診されていない方(初診の方)は6時まで、再診の方は6時半までとなっております。
休診日 日曜日・祝日
URL http://www.otsuka6480.com/
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