タバコで虫歯になるって本当?喫煙だけでなく副流煙も危険

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タバコを吸っている人の口臭がひどくなることは、身近に喫煙者がいればご存知の方が多いでしょう。しかし、タバコが口腔内に与える影響はそれだけではなく、虫歯や歯周病の原因にもなることを知っている人はあまり多くありません。

喫煙者だけでなく、受動喫煙で子どもも虫歯になりやすくなる、という研究データも発表されています。口腔内に与える影響や虫歯になる原因など、虫歯とタバコの関係について、歯科サプリ編集部がお届けします。

 

タバコを吸う人は吸わない人よりも3倍虫歯が多いという事実

喫煙者は、いまだに成人男性の3人に1人はいるとされています。喫煙による害は、これまでもさまざまな形で発信されています。しかし、タバコの煙が最初に入ってくる口腔内に与える影響についてはどうでしょうか。口腔内のガン誘発や口臭、歯の黄ばみ程度しか認識がない人は少なくありません。

実は、タバコが口腔内に与える影響はそれだけではなく、歯周病や虫歯など、歯の健康にも大きく影響していることが分かっています。タバコを吸っている人は、吸っていない人に比べて約3倍も虫歯の発生率が高いと言われているのです。

さらに恐ろしいことに、タバコの歯に対する影響は、喫煙者だけではすまない、と言う研究データも発表されています。

受動喫煙で子どもの虫歯発症リスクが最大で2.14倍増加

2015年、イギリスの雑誌で発表された京都大学の川上浩司教授による研究報告を紹介します。7年間にわたり、約77,000人の子どもの定期歯科健診データおよび母親に対するアンケート調査により、以下のことが判明したとのことです。

(1)約77,000人のうち約13,000人の子どもが虫歯にかかっていた
(2)約55%の子どもの家族に喫煙者がいて7%の小児が直接タバコの煙にさらされている状態
(3)喫煙者家庭における3歳児の虫歯リスク
   直接煙にさらされている場合:2.14倍、そうでない場合:1.46倍

受動喫煙でも、直接タバコの煙にさらされている場合とそうでない場合があります。直接子どもの前で吸わなければ大丈夫、と思っていても、3歳児が虫歯になる確率が1.46倍も上昇することに驚く方も少なくないでしょう。

タバコの煙に直接さらされている場合は2.14倍。喫煙するだけで子どもが虫歯になる確率がここまで高まることは、きちんと抑えておきたい事実です。

タバコが口腔内に与える影響

タバコが虫歯になりやすいという研究結果を説明しましたが、タバコが口腔内に与える影響はそれだけではありません。おさらいの意味も含めて、タバコが口腔内に与える影響を説明します。

歯が黄ばみ口臭がひどくなる

歯がヤニで黄色くなり、口臭がひどくなることは、喫煙者がそばにいれば誰でも気がつく影響です。口臭がひどくなる原因は、タバコにより引き起こされる歯周病にあります。

歯周病になりやすい・歯周病治療をしても改善しない

タバコを吸っている人は、吸わない人に比べて歯周病になる確率が約2~8倍高まると言われています。タバコを吸うと歯周病になりやすい原因は、タバコが歯ぐきの血行を悪くする点にあります。

血行が悪くなる原因は、ニコチンや一酸化炭素の影響です。血行が悪くなり、硬くなった歯ぐきは、歯周病が起こっている時に発生しやすい歯みがき時の出血がしにくい状態になります。出血がないことは良いことだ、と思っているとそれは大間違い。実は歯周病が進行していても気づくことができないだけなのです。

また、血行不良の歯ぐきは傷の回復も遅く、歯周病の治療をしてもなかなか改善しない、ということになります。歯ぐきは後退し、歯根がむき出しになり、歯が抜けてしまうという状態にまで悪化すると、もう入れ歯にするしかありません。

口腔内のガンの原因にもなり得る

タバコを吸っていると、口腔(こうくう)ガンや舌(ぜつ)ガン喉のガンである咽頭(いんとう)ガンなどになる可能性があります。

味覚異常が起こりやすくなる

タバコのニコチンタールが、食べ物の味を感じる味蕾(みらい)を刺激して、味を感じる機能がマヒしてしまうことで、味覚異常が起こりやすくなります。

虫歯になりやすくなる

タバコは、歯周病だけでなく、虫歯にもなりやすくなります。タバコと虫歯がどう結びつくのかについては、次で詳しく説明しましょう。

タバコが虫歯の原因となる理由

タバコが虫歯の原因となる理由を紹介します。

(1)唾液の量が減る
(2)口腔内の環境悪化
(3)ヤニに歯垢がつきやすい
(4)虫歯になりやすい歯根が歯周病で歯ぐきから露出

これらの理由をもう少し詳しく見ていきましょう。

唾液の量が減る

タバコを吸うと、唾液の量が減ってしまって口腔内が乾燥します。唾液は、歯の再石灰化という、虫歯になりかけた歯を補修する手助けをする物質を含んでいますが、その物質が供給されにくい状態になるのです。結果として、歯は虫歯が非常に進行しやすい状態にさらされます。

口腔内の環境悪化

ヤニによってビタミンCが破壊されると歯垢がべたつきます。タバコ1本で1日に必要な分のビタミンCが破壊されると言われており、口腔内の環境はさらに悪化。

ヤニに歯垢がつきやすい

歯の表面にべっとりとついたヤニの上に、さらに歯垢がつく状態になりやすいです。ヤニ自体もべたべたしているので、歯垢がなかなか取れず、歯は長い間歯垢にさらされます。

虫歯になりやすい歯根が歯周病で歯ぐきから露出

さらに、歯周病によって歯ぐきが後退し、歯の根の部分が露出する状態になります。歯ぐきに埋まっている歯の根の部分にはエナメル質がありません。やわらかく虫歯が進行しやすい象牙質が露出し、非常に悪い環境となっている口腔内にさらされた状態に。

ここまで進行すると、タバコが虫歯の原因となることも簡単に想像がつくのではないでしょうか。

受動喫煙から虫歯になる原因はまだ良く分かっていない

受動喫煙の子どもが虫歯になる原因については、まだよく分かっていません。ただ、推測としては、タバコが唾液に何らかの影響を与えて変化しているのかもしれない、とも言われています。

タバコは虫歯と歯周病の原因!子どものいる人は禁煙推奨

タバコと虫歯の関係について、もう一度簡単におさらいしましょう。

・タバコを吸う人は吸わない人に比べて約3倍多く虫歯になる
・さらに、喫煙者は通常に比べて約2~8倍歯周病になりやすい
・受動喫煙をしている3歳児は最大で2.14倍虫歯にかかりやすいという研究データがある

タバコが虫歯を引き起こす原因としては、タバコによって口腔内の環境が、非常に虫歯が進行しやすい状態になること。タバコによって歯周病になり、虫歯になりやすい歯の根がその悪い環境にさらされてしまうことなどが挙げられます。悪条件がいくつも重なって虫歯が進行していく様子が想像できるのではないでしょうか。

タバコの煙に直接触れていなくても、喫煙者が家庭にいるだけで子どもが虫歯になりやすくなるとい事実は重く受け止める必要があります。小さい子どもがいる家庭では、全員が禁煙するぐらいの気持ちが必要なのではないでしょうか。

喫煙者の家族がいるご家庭では、タバコと虫歯の関係について情報を共有して、ぜひ話し合ってください。

虫歯治療でおすすめの歯医者さん 近畿編

ウカイ歯科クリニック

出典:http://www.ukai-shika.com/

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