顎関節症と歯列矯正をはじめとした歯科治療との関係

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顎周辺に起こる痛みや機能障害は顎関節症として診断されます。しかしその症状は幅広く、原因の特定には困難が伴います。

噛み合わせの乱れは顎関節症の原因として多く見られますが、原因がわからず適切な治療を受けられないまま悩む方は珍しくありません。

歯列矯正は噛み合わせの改善に向けた治療方法ですが、逆に歯列矯正によって顎関節症が引き起こされるケースも見られます。顎関節症と歯列矯正をはじめとした歯科治療の関係について、歯科サプリ編集部がお届けします。

 

顎関節症の症状と原因

顎関節症とは顎周辺に起こる痛みや機能障害の総称です。痛みのために毎日のお食事や会話を行うことなどに支障が出てしまうケースも多い病気です。痛みや生活上の不便に悩みながら、どの診療科を受診してよいかわからないまま、症状を慢性化させてしまう方も珍しくありません。

顎関節症に付随して身体に不調が生じることもあります。顎関節症になってしまった場合には、症状の原因を突き止め、早期に適切な治療を行うことが賢明です。

顎周辺だけでなく身体全体にも及ぶさまざまな症状

顎関節症の症状はさまざまです。症状がごく軽度にとどまっているうちは顎周辺の関節部の違和感が見られます。とくに治療を行わない場合であっても、自然に症状がなくなるケースも少なくありませんが、症状が進行した場合には、顎を動かすことで強い痛みが出るようになり、口を開けることも困難な状態に至ります。

また、顎に痛みが生じる場合や歯を強く噛みしめたときに痛みが出ることもあります。重症化するとお食事を中心に毎日の生活の質が大きく損なわれ、身体全体にもさまざまな影響が及びます。肩こりや頭痛、腰痛、耳鳴り、食欲不振などが現れるようになることも珍しくありません。

原因の特定が難しいため、症状の改善に道すじをつけられないまま辛い症状に長く苦しめられる方も見られます。

特定が容易でない顎関節症の原因

顎関節症の原因はさまざまです。顎の関節に悪影響をもたらす噛み癖や姿勢の悪さ、歯の適切でない噛み合わせ、ストレス、外傷などが代表的ですが、これらが複合的に絡み合って発症に至っているケースも見られます。顎に痛みを感じて医療機関を受診した場合であっても、明確な原因がわからないまま的確な診断や治療が行われず、症状が長引いてしまうことがあります。

顎関節症の診断には顎の運動機能の様子を多角的に観察する必要があり、原因に応じた治療の方法を検討しなければなりません。

原因に応じた顎関節症の治療方法

顎関節症の原因が噛み癖や姿勢の悪さにある場合には、生活習慣を見直しながら経過観察行います。症状が噛み合わせに起因している場合には、歯の切削や補綴物の調整、歯列矯正などによって適切な噛み合わせに整えることを目指した治療が必要となります。顎に強い負荷がかかって筋肉が過緊張の状態にある場合には整体やホットパック、マウスピースの装用によって辛い症状の緩和をはかります。いずれの治療を行う場合にも、しっかりと原因を突き止めて治療計画を検討することが肝要です。

顎関節症の改善を目的とした歯列矯正

歯と歯の噛み合わせの乱れが顎関節症の原因となっているケースがあります。そのような場合には噛み合わせの調整が検討されます。噛み合わせは歯の成長や加齢などによって、少しずつ変化していきます。

お口のなかに目立った器質的な変化がない場合であっても、噛み合わせの状態が変化することがありますが、そのような場合には噛み合わせの位置やバランスが失われて、顎関節に強い負荷がかかることがあります。不正咬合がある場合には、その解消が望まれます。お口の状態に合わせて適切な噛み合わせに整え、症状の改善を目指します。

原因の正確な特定と入念な治療計画が大切

不正咬合が原因となって顎関節症が起こっている場合には、矯正治療を行って噛み合わせを大きく変えることで症状に改善が見られるようになります。しかし、歯並びを大きく変える歯列矯正は抜歯を伴うことが多く、治療そのものが不可逆的なものであるため、治療を行う前に、症状の原因を正しく特定することが大切です。

また、下顎に歯列矯正を行った場合、下顎の位置が大きく変化する場合があります。下顎の位置が後ろに移動することで、気道が圧迫されてしまう可能性があるため、治療計画を立案する際には、たんにバランスの取れた適切な噛み合わせを目指すだけでなく、顎関節周辺の器官への影響を十分に考慮する必要があります。

マウスピースの装用による症状の緩和

痛みなどの症状がごく軽度の場合には、顎関節の過緊張を和らげることで症状が落ち着くことがあります。就寝時に歯ぎしりや食いしばりの傾向がある方は、マウスピースを装着して眠ることで顎関節の負担が減り、痛みなどの症状がなくなることがありますので、マウスピースの作製に対応している歯科医院に一度相談してみることをおすすめします。

歯科治療によって引き起こされる顎関節症

歯の治療をきっかけにして顎関節症が発症することがあります。補綴治療や歯列矯正を終えたあとに顎が痛み始めた場合には、治療が原因となっている可能性が疑われます。

噛み合わせのバランスを損なう治療

虫歯の治療ではう触した歯質を削り取った部分に被せ物や詰め物を取り付け必要があります。入念に噛み合わせを合わせた場合であっても、噛み合わせにわずかなずれが生じ、顎関節に負担がかかってしまうことは珍しくありません。

インプラント治療においては、人工歯根に取り付けられた上部構造も噛み合わせのバランスを損なう原因となるおそれがあります。同様に入れ歯の装用もそれまでの噛み合わせとは異なるバランスで噛むことになるため、やはり顎関節症の原因となる場合があります。これらが原因となって顎関節症が引き起こされている場合には、補綴物の調整や再治療の実施が望まれます。

噛み合わせにとくに大きな影響を与える歯列矯正

歯列矯正は歯科治療のなかでも、噛み合わせにとくに大きな影響を与える治療です。歯列矯正によって失われた噛み合わせのバランスを適切な状態に回復させることは容易ではありません。とくに抜歯が伴う歯列矯正では、お口全体にわたって噛み合わせの状態が大きく変化する場合がほとんどです。治療を終えたときに歯がしっかりと噛み合い、問題なく食べ物などを噛むことができる状態を目指した治療計画を慎重に検討することが求められます。

適切な噛み合わせを与えることを意識した治療

噛み合わせを重要視せずに行われる歯科治療は、顎関節症のリスクを高めます。口元の審美性だけにこだわった治療ではこの傾向が顕著です。歯の治療を受けたにもかかわらず、しっかり噛むことができないという状態は本末転倒といわなければなりません。歯の治療を受ける場合には、歯に適切な噛み合わせを与えてしっかり噛める状態を目指してくれる歯科医院を選ぶことが大切です。

原因がわからない場合は歯科医院に相談

顎関節症はさまざまな原因によって引き起こされますが、歯の噛み合わせが原因となっているケースが多く見られます。

不正咬合は噛み合わせにも問題を抱えた状態であるため、顎関節症を引き起こすおそれがあります。また、歯並びが大きく変化する歯列矯正のほか、被せ物や詰め物によって歯の高さなどが変わる虫歯治療や人工歯根に上部構造を取り付けるインプラント治療、入れ歯治療などはいずれも多かれ少なかれ、噛み合わせのバランスに影響を与える可能性があるため、同じように顎関節症の原因となります。

顎関節症の症状を抱えながら、原因がわからず困っているという方は、一度歯科医院を受診して、噛み合わせの状態のチェックを受けることをお勧めします。

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つぼい歯科医院

出典:http://www.tsuboi-dental.jp/

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