虫歯治療における銀歯のメリット・デメリット

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何らかの理由で虫歯になってしまったとき、あなたにはどんな選択肢があるでしょう。今から50年ほど前、銀歯が保険診療として認められました。それ以降、虫歯治療の詰め物・被せ物を考える際に銀歯が主流である時代が続きましたが、現在は、さまざまな選択肢が登場しています。自分自身のお口の健康を考えるうえで重要なのは、安くて丈夫だという銀歯のメリットと、そのデメリットをしっかり認識し、考えることです。ご自身にとって最良な治療法を選択していただくため、ここでは、銀歯のメリット・デメリットや銀歯を被せた部位に虫歯が再発しやすい理由、再治療のリスクを軽減させる方法について、歯科サプリ編集部がお届けします。

銀歯の下に虫歯ができる理由と銀歯の下の虫歯を発見しづらい理由

虫歯ができて治療せざるをえないとき、詰め物・被せ物の素材に悩んだことはないでしょうか。素材の審美性や価格、耐久性などを天秤にかけて、どれを選ぼうかとしっかり考えたつもりでも、いざ鏡で確認してみると、その見た目にがっかり――そういった経験が多少なりとあるはずです。かつては、詰め物・被せ物の治療に際して、銀歯を選択することが主流でした。しかし今では、見た目がよく、2次カリエスや金属アレルギーのリスクを軽減するセラミックなどにも人気が集まっています。大半の人に馴染み深い「銀歯」についてしっかり理解するためにも、まずはその特徴を把握しましょう。

銀歯とは

銀歯の素材は、「12%金銀パラジウム合金(銀歯)合金」です。この合金を詰め物・被せ物として、セメントを使って歯に装着させるのが銀歯です。虫歯で歯の大部分を削って治療した場合や神経をとってから被せる場合にも対応可能で、噛む力を回復させることができ、保険診療でもあるため、50年ほど前から多くの治療に使われてきました。

しかし、口の中は、酸性やアルカリ性、熱さ、冷たさなどの過酷な環境におかれており、銀歯が劣化することがあります。また、銀歯そのものの出来不出来で大きな差が生れるのも事実です。そのため、虫歯の治療で被せ物をしても、その後何らかの問題が生じる可能性があります。歯と銀歯の境に大きなすき間ができてしまった場合は、どれほど一生懸命ブラッシングしても歯垢が取れず、虫歯を再発するリスクが高まります。また、治療に際して取り残された虫歯が再発したり、歯茎が痩せて、銀歯で覆われない歯の根っこが虫歯になることもあります。さらに、銀歯がすり減り、穴が開いてしまうことで接着剤が溶けだして虫歯が進行することすらあるのです。

銀歯で高まるリスク

治療したはずの銀歯の下に虫歯ができて治療を重ねることになれば、そのたびに銀歯も大きくなり、見た目にも違和感が大きくなります。しかも、銀歯の下にできた虫歯の発見はとても難しく、銀歯の下で虫歯が大きく広がることも少なくありません。銀歯を被せている場合はX線が通らないため、レントゲンによる検査で内部が撮影できず、歯の根っこの部分にまで虫歯が進まないとわからないのが事実です。また、銀歯を被せる際に神経を抜いていると、虫歯になっても痛みを感じません。また、神経がある場合でも、神経(歯髄)そのものが殻を作り、虫歯から自身を守る機能を備えているため、痛みがないまま進行している可能性もあります。

銀歯のメリット・デメリット

ここで、銀歯で治療することのメリットとデメリットを改めて整理してみましょう。どの治療法においても、そのメリットを最大限生かし、デメリットを最小限に抑えることが重要です。

銀歯で治療するメリット

銀歯で治療するメリットは、その強度です。金属であるため、口腔内の過酷な状況にも対応することができ、欠けることもありません。耐久性があるというメリットに加えて、保険診療内で治療ができ、費用を安く抑えることができるのも、これまで銀歯が選ばれてきた理由でしょう。セラミックなどの場合は、歯1本について何万円もの費用がかかりますが、銀歯であれば、そうした心配はありません。

銀歯で治療するデメリット

一方で、銀歯にはいくつかのデメリットがあります。自然な色味で、治療したことがわかりにくいセラミックなどと異なり、銀歯は口の中で目立ってしまいます。また、先に述べたように、歯と銀歯の隙間から虫歯ができる可能性も高いのが事実です。さらに、金属の成分が身体に与える影響も無視できません。金属の成分が歯や歯茎に溶け出し、歯の白さや歯茎の健康的なピンク色を黒く染めてしまいます。体質によっては、金属アレルギーを発症するきっかけにもなりかねません。その表面に汚れがつきやすいというのも、銀歯のデメリットのひとつです。銀歯の表面にできた小さな傷に細菌がつまってしまい、口腔内のべとべと感もぬぐいにくいのです。

セラミックのメリット・デメリット

銀歯と同様に、セラミックにもメリット・デメリットがあります。

セラミックで治療するメリット

セラミックを素材とした詰め物・被せ物のメリットは、本物の歯のような自然な見た目です。周囲の歯の色に合わせてその色味を調整することができます。自然な歯に近い透明感もあるため、近くで話している相手からも気づかれにくいというのがセラミックが選ばれる第一の理由ではないでしょうか。また、劣化がほとんどなく、汚れもつきにくいため、変色がほとんどありません。さらに、セラミックは歯に強力に接着し、歯とほぼ一体化するので、隙間から細菌が入り込む心配もないのです。再治療のリスクを最低限に抑えるための治療法としても、非常に優れたものであると言えます。

セラミックで治療するデメリット

セラミックを使うデメリットは、自費診療のため、費用が高額にならざるを得ない点です。セラミックを用いた治療は、歯1本あたりにおよそ5万円から10万円ほどの費用がかかると言われており、数本にわたって治療が必要な場合、患者の負担はさらに大きなものになります。また、歯ぎしりをする方や、噛みしめる力が強い方の場合は、セラミックが破損する可能性を否定できません。高額の費用を負担して入れるセラミックであるだけに、欠けた場合の経済的・精神的・物理的負担は大きなものとなります。セラミックは非常に優れた治療方法ではありますが、こうしたデメリットをもよく考慮したうえで選択することが重要です。

歯を守るために必要なケア

50年以上も前から、銀歯の作り方はほぼ変わっていません。精度は多少向上しても、手作業で作られるため、作り手の勘や経験に頼る部分が大きく、歯と金属のすき間に汚れがたまりやすくなります。銀歯を入れなければならなかったのは、かつて、口の虫歯になりやすい環境であったからです。その環境が変化なく、そのまま放置されているのであれば、同じ場所に再度虫歯ができるのも不思議ではありません。治療とはいえ、歯を削ることは、歯を弱く脆くすることにもつながります。自宅でのケアを十分なものにし、お口のプロの目で点検・確認してもらうためにも、歯科医院で定期的なメンテナンスを受け、クリーニングしていくことが重要です。

また、古い銀歯が入っている場合は、銀歯の間にフロスを入れて引っかからないかどうか、銀歯の部位がうずいたりしみたりしないかを常にチェックし、少しでも異常があれば、歯科医院に相談するように心がけてください。問題の早期発見が、歯への負担を軽減することにつながります。

よりよい治療を受けるためのポイント

治療方法の選択に際しては、それぞれのメリット・デメリットをしっかり把握し、自分の要望と状況に即したものを選ぶことが重要です。ここでは、保険診療の被せ物として長らく主流であった銀歯について、セラミックと比較しながら、そのメリットとデメリットをご説明しました。

経済的な負担やその審美性、将来的なアレルギーの危険性などを勘案しながら、よりよい治療方法を選択していただくと同時に重要なのが、信頼のおける歯科医院、歯科医を選ぶことです。銀歯を入れる際に重要なのは、歯茎の腫れや歯石がないこと。引き締まった健康な歯茎、歯石のついていない状態で歯型を取ることで、より精度の高い銀歯が作れるようになるため、丁寧な治療を行う歯科医院選びを行ってください。

このポイントで間違うと、何度も同じ部位の治療を繰り返したり、歯を失うことにもつながりかねません。これは、銀歯からセラミックなどの自費診療の歯に変えた場合でも同様です。ご自身の歯で一生食べるためにも信頼のおける歯科医院、歯科医とのよい関係を保ち、折にふれて相談できる環境、予防しやすい環境を整えましょう。

虫歯治療でおすすめの歯医者さん 東北編

城東歯科クリニック

出典:http://www.joto-dental.com/

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