小児歯科で利用されるラバーダムの特徴と疑問点を解消

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ラバーダムは、歯科治療の際治療する部分だけを露出させてくれるシートで、小児歯科での利用が進んでいます。歯と口腔を隔離することで、歯を水分から遠ざけ、治療しやすくしてくれる役割があるとして、アメリカなどでは大人の歯の治療でも義務付けられています。

今回はラバーダムがどんなものであるか、必要な理由とメリットなどについて歯科サプリ編集部がお届けします。

 

ラバーダムとは、歯科治療の際口の周りに張り、治療する歯の部位だけを露出させるシートのことです。アメリカなどの歯科医療の進んだ国ではほとんどの歯科医院で使用されています。

日本の歯科医院ではあまり使用されていませんが、小児歯科を中心に導入が進みはじめています。

ラバーダムは、長方形に近い形状をしているものが多いです。ワイヤーなどを使って水分などが口の周りに垂れてこないように支えます。ワイヤーの内部のゴムで口の中を多い、そこに小さな穴を開け、そこから歯を出し、糸ようじや専用の金属ばねなどでまわりに固定を行います。

ラバーダムから見えるのは、治療を行う歯のみという状態になります。

ラバーダムは、伸縮性のある薄いゴムでできています。ゴムは水や固体を通さないので、口の中の唾液が歯の周りに付着するのを防いだり、歯の治療で出てきた歯や金属の削りカスが口の中に入っていくのを防いでくれたりする役割があります。用いることで、治療時間の短縮にも繋がります。

ラバーダムの正式名称は、「ラバーダム防湿」と言います。歯科医が治療を行う時に、ラバーダムを使用して治療部位を唾液などから隔離することで、治療部位の水分を除き湿度を下げる効果があることからラバーダム防湿と呼ばれています。

ラバーダムを用いることで、歯の周りに手術室のような清潔な状態を作り出すことができるので、治療がとてもスムーズになります。

ラバーダムのメリット

日本で大人の歯科治療の場合、ほとんどラバーダムは使用されていませんが、小児歯科では増えつつあります。小児歯科でラバーダムが使用されるメリットを、具体的にご紹介していきます。

ラバーダムは、治療に邪魔になる唾液を歯の周りから排除してくれます。歯の治療にはある程度時間がかかるため、治療中も自然に唾液が分泌されます。

歯の周りを最初からラバーダムで隔離しておくことで、治療に邪魔になる唾液から歯を守ってくれます。途中で乾かしたりする手間も省略できます。

歯の治療中、表に出ているのは歯のみなので、口腔や舌はラバーダムの下に隠れています。もし治療中に当たってしまうようなことがあっても、ラバーダムが保護してくれるため、怪我をするリスクを減してくれます。歯医者が怖い子どもでも、恐怖心を軽減できます。

ラバーダムを用いることで、誤飲を防いでくれる効果があります。

・治療中に出てきた血液
・治療に用いた薬液
・洗浄液
・歯の削りカス
・金属の削りカス
・小さな治療器具
などを誤飲してしまうリスクが少なくなります。

また、歯の洗浄に使った水がのどの奥に流れ込むこともないので、苦しくなりづらいです。

治療にラバーダムを使うことで、治療時間が短縮するのも大きなメリットです。下記のような理由で治療時間が短縮します。

・治療する歯だけが露出することで、集中して治療しやすくなる
・唾液から隔離することで歯を乾かす手間の減少
・呼気に含まれる水分から歯を隔離することで乾かす手間の減少
これらの理由から、治療時間を短縮することができます。

口への負担の減少

ラバーダムを使うことで、治療時に口の中に綿を詰め込んだり、金属で押さえつけたりすることがなくなるため、口への負担が減少します。

治療を受ける側が楽になるので、特に我慢が苦手な子どもも多い小児歯科ではメリットです。

ラバーダムのデメリット

ラバーダムは、日本の小児歯科で導入が進んでいますが、避けては通れないデメリットがいくつかあります。何らかの手段で回避できるものもあれば、人によっては治療が難しくなるものもあります。個別にご紹介していきます。

口呼吸はできない

ラバーダムをしていると、口呼吸はできません。鼻呼吸はできますが、鼻での呼吸が苦手な子どもや、鼻炎などで鼻呼吸ができない子どもは、治療が難しい場合もあります。

一人一人の子どもの状態にあわせて、小児歯科で治療の前に相談することが必要です。

治療中口を閉じられない

ラバーダムを付けると、外すまで口を閉じることはできません。口を開けるのが苦手な子どもには、楽に口を開けていられる開口機や開口ブロックを用いることで、無理なく口を開けておくことができます。

そのため、小児歯科でも問題なく使用することができます。

途中でうがいができない

ラバーダムを付けると、治療途中で外すことができないため、途中でうがいをすることはできません。人によっては口がかわいたりすることもあるので、少し不快に感じる場合もあります。

しかし、ラバーダムを使って治療を行うことで、治療時間自体は短縮されるため、不快を感じたとしても、ラバーダムを使わずに治療を行った場合より短い時間で済みます。

ラバーダムの注意点・注意しておきたい人

ラバーダムは使われている材質や、使用する方法による理由から、使用に注意をしなければならない場合があります。代表的な注意点を詳しくご紹介していきます。

ゴムアレルギーがある人

ラバーダムは口にゴムを直接当てる方法なので、ゴムアレルギーがある人は注意が必要です。ゴムアレルギーを持っている人は、天然ゴムに接触することで、じんましんなどの発疹や喘息が出たり、アナフィラキシーショックを起こしたりしてしまう場合があります。

そのため、ゴムを使用して行うラバーダムや、歯科医院で使われるゴム手袋が体に悪影響を与えてしまうことがあるので、事前に小児歯科に申告することが必要です。

鼻呼吸ができない人

鼻呼吸ができない人や、鼻炎などで鼻が詰まりがちな人は、ラバーダムを使用した歯科治療が難しい場合があります。大人であれば、どうすれば鼻呼吸ができるかを理解して実践するのが簡単な場合もありますが、子どもにとっては冷静に対応することが難しい場合もあります。

鼻呼吸が難しい場合は、治療の前に小児歯科に相談することをおすすめします。

麻酔を使うことも

ラバーダムを固定する際に使用する金属のばねは、歯茎や歯の根本を挟む形で使用します。

人によっては痛みを感じやすい場合もあり、麻酔を使って対応することもあります。麻酔をしたくない人や、麻酔・薬物に対するアレルギーがある子どもは、事前に小児歯科に相談しておきましょう。

ラバーダムは小児歯科での治療の必需品

このように、小児歯科ではラバーダムを使用した治療が取り入れられつつあります。ポイントをおさらいします。

・ラバーダムは口腔内と歯を隔離することで治療しやすくなり、治療時間が短い
・唾液や呼気からの水分から隔離することで治療の薬剤が効きやすくなる
・子どもの口腔内に治療器具が当たってしまっても怪我のリスクが少ない
・誤飲防止に役立つ
・ゴム・麻酔などのアレルギーに注意
・鼻呼吸ができない人には難しい
・途中口を閉じられないのでうがいもできない

このように、ラバーダムを小児歯科での治療で使用すると、治療時間が短くなったりするなどメリットは多いですが、アレルギーなど注意しておかなければならない人もいます。ラバーダムが自身のお子さんにメリットがあると感じた人は、ラバーダムを使用して治療している小児歯科での治療を検討してみてください。

小児歯科でおすすめの歯医者さん 近畿編

ひらた歯科クリニック

出典:http://www.dc-hirata.com/

電話番号 079-426-6000
住所 兵庫県加古川市野口町北野1294-2
アクセス JR山陽本線 加古川駅より車で15分
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