進行度で異なる歯周病治療!重症化すると手術が必要

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歯周病は細菌感染症の一種で、日本人の5人中4人が歯周病患者といわれるほど身近な病気です。

日本人は「歯科予防」の意識が低く、定期的に歯科医院を受診する人が少ないと言われています。また、「歯科治療=痛い」というイメージの悪さから、歯や歯茎の異変に気がついても受診しないケースが多いため、歯周病が進行してしまうことも少なくありません。

歯周病は、初期症状がほとんどないため、時間の経過とともに進行し、気がついた時には手術が必要なほど重症化してしまうケースが多いです。どのようなケースが手術になるのか、歯周病の進行度とともに、歯周病治療で行われることが多い手術について、歯科サプリ編集部がお届けします。

 

病状の進行度に応じて変化する歯周病治療

歯周病の治療方法はさまざまです。口内のクリーニングやプラークコントロールなどの治療で改善できるケースもありますが、歯周病の進行度によっては歯周外科手術が必要と判断される場合があります。

歯周病は、大きく「初期」「中等度」「重度」の3つステージに分けることができます。それぞれのステージに応じた治療法は次の通りです。

初期の歯周病治療

歯周病の初期段階は、プラーク(歯垢)や歯石に加え、歯肉の腫れや出血などの症状がみられるのが特徴です。骨にはまだ歯周病の影響が出ていないステージのため、口内のクリーニングとプラークコントロールで歯周病の改善が見込めます。

歯科医院では、歯根面に付着した歯周病菌が潜むプラークの塊(歯石)を、スケーラーという専用機器で取り除く治療が行われます。

中等度の歯周病治療

中等度では、歯肉の腫れがひどくなり、口臭や出血といった症状が現れ始めます。骨が後退するため、歯のぐらつきなどの違和感があるのも特徴です。初期ステージの治療がベースですが、状態によっては歯周外科手術が行われます。

重度の歯周病治療

歯周病の重度段階では、歯肉は化膿して腫れがよりひどい状態になります。骨の後退も進み、歯のぐらつきも増すのが特徴です。

初期と同じ治療では改善が見込めず、歯周外科手術が必須となることがほとんどです。歯の状態によっては抜歯せざるを得ないこともしばしばです。骨が溶けているケースでは骨の再生治療も必要となります。

歯周病手術の種類

歯周病の手術は、歯周病の進行度や歯の状態にあわせて行います。重度の場合、抜歯となることもありますが、 “歯を残す”ための治療を優先する歯科医院も多いです。

歯を残す治療もいろいろありますが、ここでは、歯周ポケットの深いところに入り込んだプラークを除去する「フラップ手術」、失われた歯周組織を回復させる「エムドゲイン(歯肉組織再生療法)」、歯周病の進行によって溶かされた骨を再生する「骨の再生治療」について見ていきましょう。

フラップ手術

「歯周外科治療」ともいわれるフラップ手術は、歯周ポケットの奥にあるプラークや歯石が、歯周病の初期に行うスケーリング(スケーラーを使ったプラークと歯石の除去)では取り除けないときに行われます。

中等度以上のステージまで歯周病が進行したときに行われることが多いです。歯周ポケットの深さは6mm以上が目安です。深くなった歯周ポケット部分の歯茎を切開し、スケーラーが届かなかった歯根面のプラークや歯石を目視で確認しながら取り除きます。非外科処置よりも的確に取り除ける点がメリットです。

エムドゲイン(歯肉組織再生療法)

重度の歯周病では、歯肉や歯槽骨などの歯周組織が後退します。エムドゲインは、その後退した歯周組織を再生させる手術です。

歯茎(歯肉)を歯槽骨からはがして歯槽骨を露出させ、歯根面に付着したプラークや歯石、歯周病によってダメージを受けた歯肉の組織を取り除きます。そして、骨の後退がみられる箇所にタンパク質の一種である「エムドゲイン・ゲル」を塗布し、歯茎を縫合して元の状態に戻すことで歯周病によって失われた歯周組織を再生させることができます。

歯周組織の状態を健康なときの状態まで回復させることは難しいのが現状ですが、プラークや歯石が溜まりにくくなり、歯周病の進行や再発のリスクを減らす効果が期待できるため、抜歯のリスクも低減できます。

骨の再生治療

歯周病が重症化すると、顎の骨が溶けてしまうことがあります。骨が溶けることで歯が抜け落ちてしまうため、手術によって溶かされた骨を再生させることもあります。

代表的なのが「骨移植」です。骨移植は、骨が溶けてしまった箇所に自分の歯槽骨から採取した骨もしくは人工の骨を移植して、健康なときの歯に近い状態に戻す手術です。

骨が溶けた部分に再び骨が作られることで、下がっていた歯茎の位置が回復し、ブラッシングしやすい歯茎の状態に戻ります。ブラッシングがしやすくなることで、しっかりとプラークを除去できるようになり、プラークが溜まりにくい環境を維持することができます。

ただ、骨移植の場合、移植した骨が結合しない例や移植した骨が吸収されるケースなどもあり、研究が進められている段階です。人によっては適応できないこともあるため、骨が溶かされる前に治療を受けることが大切です。

手術費用と治療にかかる期間の目安

歯周病と診断されると、口内環境を改善しつつ手術を含む治療を行います。

初期から中等度の治療

口の中を清掃する治療となるケースが多いため、保健適用の平均がトータルで5,000円から10,000円程度となっています。治療にかかる期間は約1か月から2か月と比較的短く、通院回数も4回前後が多いです。

重度の治療

重度の場合、大掛かりな手術を必要とするケースが多いため、治療にかかる期間が約3か月から1年と長く、費用も高額になりやすいです。歯周病の進行度にもよりますが、再生医療の場合、保険が適用されたとしても最低10,000円から50,000円程度の自己負担となることが多いです。

歯周病は手術を必要とするまで悪化させないことが大事

歯周病は一度なると治りにくい病気です。特に、歯周病の重度では、手術による治療は不可避といわれています。しかし、歯周病の初期の段階で治療を開始できれば、大掛かりな手術をしなくても歯周病の改善が見込めます。

ただ、歯周病の初期段階では自覚症状がほとんどないといわれているため、口の異変に気づいたときには症状がかなり進行していたというケースが少なくありません。

日々のブラッシングではケアが不十分で、放って置くと歯周病菌が潜むプラークがますます増えていきます。手術を必要とするほど歯周病を悪化させたくないのであれば、「予防歯科」を意識し、歯科医院で口の中の状態を定期的にチェックして、メンテナンスすることを心がけましょう。

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高木歯科医院

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