歯茎の腫れは歯周病のサイン

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私たちは疲労やストレスを感じると、風邪や吹き出物といった色々な症状が体に現れることがあります。そして、そのような症状が現れるのは口腔内も同様です。疲れやストレスを感じると普段はなんともない歯が痛み出したり、歯茎が腫れたりといった症状が現れる人もいます。

こんなときに、「最近忙しかったから」とか「疲れが溜まっているから歯茎が腫れたのだ」と考えて歯医者に行かない人も珍しくありませんが、その歯茎の腫れの症状は歯周病のサインかもしれませんよ。

今回このページでは歯茎の腫れと歯周病の関係について、歯科サプリ編集部がお届けします。

この記事の監修ドクター:
多保 学 歯科医師(医療法人社団幸誠会 たぼ歯科医院 院長)

人間の顔周辺、とくに噛む力となる顎の筋力はとても強いのですが、歯を支える歯茎自体は繊細です。ちょっとしたストレスや体調不良で腫れることもありますし、女性の場合は生理のときに歯茎が腫れるという人も珍しくありません。基本的に歯茎の腫れの原因は、お口の中にある細菌が関係しているといわれています。ストレスや体調の悪化によって体の免疫力が低下すると、細菌に対する抵抗力が弱まり結果として歯茎が腫れてしまうのですね。

しかし、歯茎が腫れるという症状は、単なるストレスや疲れ、体調不良によって引き起こされているのではなく、歯周病のサインである可能性もあります。とくに、歯茎が腫れているだけでなく、歯磨きをしたときに出血を伴うようなケースだと「歯周炎」という歯周病の初期症状である可能性が非常に高いといっていいでしょう。

歯周炎を治療せずに放置していると、そのまま歯周病が進行して大切な歯を失ってしまうことにもつながりかねません。歯周病を進行させないためにも、普段ストレスや疲れを感じたときに歯茎が腫れやすい人は、まずは歯周病を疑ってみましょう。

体を休めたり、ストレスを発散したりすることで、歯茎の腫れが治まったからといって安心してはいけません。そもそも口の中が健康な状態であれば、疲れやストレスを感じても歯茎が腫れるということはほとんどないのです。歯周病による歯茎の腫れは、歯茎と歯の間に溜まった歯垢によって引き起こされます。疲労やストレスによって体の免疫力が低下すると、同時に炎症を抑える力も弱まってしまうので、この溜まった歯垢が出す毒素によって歯茎が赤く腫れてしまうのです。

つまり、健康なときにはなんとか抑えられていた歯周病を原因とする歯茎の炎症が、疲れやストレスを感じることによって表面化したと言い換えることができるのです。また、腫れが治まってもすぐにぶり返すというような人は、とくに注意が必要です。既に歯周病がかなり進行している可能性があります。以上のことから、歯茎の腫れがみられるときには、たとえ腫れが治まったとしても安心してはいけません。一度歯科医に診てもらい、必要であれば歯周病治療を開始することが、お口の健康のためにはとても重要になります。

歯周病治療は歯肉炎の段階で始めることが大切

ここからは、歯周病の進行段階を健康な状態から順を追って紹介していきます。歯茎の腫れといった症状はどの段階でみられる症状なのでしょうか。

歯茎が健康な状態のときは、歯は歯周組織によってしっかりと支えられています。歯茎は歯と歯の間にピッタリと密着しており、色も健康的なピンク色です。もちろんブラッシングしても歯茎から血が出ることもありません。

歯周病段階1 歯肉炎

歯肉炎というのは、歯周病になる一歩手前の症状です。歯肉の溝(歯周ポケット)にプラーク(歯垢)が溜まり、そのプラークから出る毒素によって歯茎に炎症が現れている状態です。

歯肉炎の段階では、痛みなどの自覚症状がないために、なかなか本人が症状に気づくことができません。そのため多少の歯茎の腫れや出血があっても、「たいしたことない」と考えてそのまま放置されてしまうことも珍しくありません。しかし、歯肉炎を放置してしまうと歯周炎へと進行してしまうので、歯肉炎の段階できちんと治療することが大切です。

歯肉炎の症状は下記のとおりです。

・歯茎が赤く腫れたような状態になる。
・歯磨きしたときに歯茎から出血する。

このような症状がみられるときは、けっして放置せずに一度きちんと歯科医に診てもらいましょう。この歯肉炎の段階で適切な治療を始めることが、歯周病ケアではとても重要になります。

歯周炎の症状を段階別に解説

ここからは、歯肉炎が進行してしまい「歯周炎」となってしまったときの症状について説明していきます。歯周炎にまで症状が進行してしまうと、顎の骨が溶かされはじめてしまいます。1度溶けてしまった骨は2度と元に戻ることはなく、歯を失うリスクもどんどん高まってしまうので、一刻も早い治療が必要な段階といえます。

歯周病段階2 軽度歯周炎

歯肉炎の段階よりも炎症が進み歯茎の腫れが酷くなった状態です。歯周ポケットは深くなり(2mm~4mm)、歯を支える顎の骨が溶けだし始めます。しかし、この段階でも痛みをあまり感じない為に、症状に気づくことのできない人も珍しくありません。軽度歯周炎の症状は下記のとおりです。

・歯茎が腫れている。
・冷たい水がしみる。
・歯磨き、食事のときに歯茎から出血する。
・指で押すと歯が前後にぐらつく。

歯周病段階3 中度歯周炎

軽度歯周炎よりもさらに症状が進行した状態です。顎の骨はさらに溶かされて、歯周ポケットもかなり深くなっています。(4mm~6mm)この段階では痛みも現れ、すぐにでも適切な治療を行わないと症状は悪くなっていく一方です。中度歯周炎の症状は下記のとおりです。

・歯茎がブヨブヨに腫れる。
・歯茎からの出血増加。
・口臭が酷くなる。
・歯が前後にぐらつく。
・食事のときに痛みを覚える。

歯周病段階4 重度歯周炎

重度歯周炎ともなると、歯を支える顎の骨が殆ど溶かされてしまっているような状態です。歯は激しくぐらつき、そのままでは自然と抜け落ちてしまう末期症状です。痛みも強く、歯周ポケットは6mm以上にもなります。重度歯周炎の症状は下記のとおりです。

・歯茎は赤く腫れてブヨブヨしそこから膿が出る。
・口臭がさらに酷くなる。
・歯のすき間が目立つ。
・歯が伸びたようになる。
・歯茎からの出血のさらなる増加。
・歯のぐらつきは酷くなり、痛みも増す。

歯茎の腫れは放置せずに一刻も早い治療が必要

歯茎の腫れと歯周病の関係について詳しく紹介してきました。普段ちょっとした歯茎の腫れや出血などは、あまり気にしないという人は珍しくありません。しかし、腫れや出血が治まったとしても適切な治療を行わないでいると、歯周病の症状は静かに進行していまいます。ストレスを感じたりや体調が悪化したりしたときの、歯茎の腫れは私たちの体からの警告でもあるのです。

けして軽く考えずに、歯茎の腫れがみられるときには1度歯科医にきちんと診てもらうことをおすすめします。歯がぐらつき、食事にも不便さを感じるようになってから慌てて治療を始めても、歯周病はかなり進行してしまっています。大切な歯を失わないためにも、気になる人は一刻も早く歯科医に相談してくださいね。

多保 学 歯科医師 医療法人社団幸誠会 たぼ歯科医院 院長監修ドクターのコメント

日本人の成人の7割が歯周病に罹患している(厚生労働省「2016年歯科疾患実態調査」より)との報告があります。また過去1年間の歯科検診受診者は52.9%(平成28年「国民健康・栄養調査」)であり、口腔内に問題を抱えているにも関わらず放置している人がまだまだたくさんいるというのが現況です。最近、歯磨きの際に出血する、なんとなく歯茎が気になる、口臭が気になりだした、といった症状を自覚されましたら一度歯科医院を受診されることをお勧めします。
当院は浦和駅から徒歩1分で、土日も診療しており、日本歯周病学会専門医による専門的な治療が受けることができます。お口の中でご不明な点があれば、一度ご相談にいらしてください。

 

監修ドクター:多保 学 歯科医師 医療法人社団幸誠会 たぼ歯科医院 院長

この記事の監修ドクター

多保 学 歯科医師 医療法人社団幸誠会 たぼ歯科医院 院長

出典:http://www.tabo-shika.com/
多保 学 歯科医師
医療法人社団幸誠会 たぼ歯科医院 院長

PROFILE

歯科医師免許取得後は日本歯科大学、町田市民病院口腔外科に勤務し、休日なく診療、勉強、トレーニング、学会発表に勤しむ。日本歯周病学会専門医、日本口腔外科学会専修医を取得後、しっかりとしたインプラントの教育、トレーニングを受けるためアメリカで初めてインプラント科を作ったロマリンダ大学への留学し、アメリカインプラント学会専門医を取得。ロマリンダ大学の大学院卒業後も、現在では米国ロマリンダ大学非常勤臨床助手として年に3、4回程アメリカに渡り、1週間の間、大学院生に対して講義や手術サポートを行い教育にも携わっている。

・米国ロマリンダ大学インプラント科 臨床助教授
・日本歯科大学付属病院 臨床講師
・日本歯周病学会 歯周病専門医・指導医
・日本臨床歯周病学会 認定医
・日本口腔外科学会 認定医
・アメリカインプラント学会 専門医
・日本有病者歯科医療学会 指導医・認定医
・顎咬合学会 噛み合わせ認定医
・American heart association BLS,ACLS認定医
・さいたま市歯科医師会 会員

歯周病でおすすめの歯医者さん 関東編

出典:http://www.tabo-shika.com/

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