小児歯科で笑気麻酔を用いる理由とメリットを解説

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小児歯科で用いられる麻酔の一つに、笑気麻酔があります。痛みを軽減させたい時に使用するのではなく、恐怖心を和らげる目的で使用される麻酔で、注射針を刺さずに使用可能です。

他の麻酔と比較すると体への負担も少なく、治療中に子供が動いたりすることも少なくなるため、歯科治療がスムーズになるため、使用されている笑気麻酔。用いる理由やメリットを詳しく解説していきます。

 

笑気麻酔の概要

笑気麻酔は、鼻からの吸入で使用可能な麻酔です。歯科治療に対する恐怖を和らげる効果がある麻酔として、小児歯科で使用される場合があります。治療中も意識は残っていて、体への負担も少ない麻酔です。

笑気麻酔で使用されるガス

笑気麻酔で使用されるガスは、亜酸化窒素(N2O)で、空気中に存在する窒素と酸素から構成されています。医療などの一部の目的に限って使用が認められているガスです。別名「笑気ガス」と言われていて、リラックス効果があります。毒性はありませんが、使用量は必要な最低の深さにとどめるよう規定があります。

笑気麻酔は健康保険適用

笑気麻酔は健康保険が適用されるので、金銭的な負担も少なく済みます。健康保険が3割負担の人の場合の料金の目安は、

・30分の使用:約800円
・60分の使用:約1,300円

程度です。未就学児の場合は健康保険が2割負担なので、さらに少ない負担で済みます。

笑気麻酔の手順

笑気麻酔は、鼻からの吸入で行います。注射針を刺すことがないため、痛みを伴わずに麻酔可能です。

最初は酸素から吸入を行い、徐々に亜酸化窒素の濃度を挙げていくことで、体に笑気麻酔を効かせていきます。5分ほど経過して笑気麻酔が効いていることが確認されたら治療が行われます。必要に応じて口の中に局所麻酔を行うときも、笑気麻酔のおかげで痛みや恐怖感は感じにくくなっています。

笑気麻酔と他の麻酔の比較

歯科医で用いられる麻酔には、笑気麻酔の他にもいくつかの麻酔があります。それぞれの特徴を簡単にご紹介していきます。

表面麻酔

表面麻酔は、局所麻酔の一種で、麻酔薬を歯茎の表面に塗る方法です。下記の治療内容の痛みの軽減目的に行われます。

・注射麻酔を刺す時
・歯石の除去を行う時
・乳歯の抜歯時

このように、比較的痛みが少なかったりすぐに終わったりする治療などの際、表面麻酔が行われることがあります。

浸潤麻酔

浸潤麻酔も局所麻酔の一種で、痛みを取り除きたい部分の歯肉に麻酔薬を注射することで痛みをとる方法です。針を刺すときの痛みや麻酔薬を注入するときの不快感があるため、表面麻酔と併用される場合が多いです。

極細の注射針を使用することや、麻酔薬を温めておくことで痛みや不快感が軽減される場合も多く、場合によっては痛みを感じないこともあります。

伝達麻酔

伝達麻酔とは、奥歯に通っている神経の上流付近に麻酔をすることで、麻酔の効きにくい下のあごの奥歯に麻酔を効かせる方法です。麻酔の効果は奥歯だけでなく舌や唇にも及びます。麻酔の効果は数時間にも及ぶ強い麻酔なので、虫歯の治療だけでなく口腔外科の手術に用いられることもあります。

全身麻酔(静脈内鎮静法)

全身麻酔は手術でも用いられることが多い方法ですが、落ち着きのない子どもなど、小児歯科でも用いられる場合があります。

小児歯科で笑気麻酔を用いるメリット

笑気麻酔を用いることで、小児歯科での歯科治療がスムーズになるメリットがあります。歯科治療は大人でも苦手な人は多く、18歳以下が通う小児歯科となると、さらにその傾向があるため、苦痛を和らげてくれる笑気麻酔は需要が高くなりつつあります。

注射針を刺さなくていい

笑気麻酔は、注射針を刺さなくてもいいので、注射が苦手な子どもが多い小児歯科での使用に大きなメリットがあります。笑気麻酔の後に痛みをとるための麻酔を施すこともありますが、笑気麻酔の効果で痛みが軽減されているため、スムーズに治療が可能です。

恐怖心が軽減される

笑気麻酔を用いることで、リラックスし、恐怖心を感じづらくなるため、小児歯科での治療が怖い子どもでも精神的な負担をかけずに治療可能になります。このことより、子どもが泣き叫んだり暴れたりするリスクも軽減されます。

後まで響かない

笑気麻酔は、全身麻酔に比べて体への負担が少なく、治療終了後、比較的短時間で帰宅可能になります。小児歯科で、笑気麻酔を行いながらの治療が終わった後は、ガスが体内から出るまで酸素を吸入することで、意識は通常通りに戻ります。数分間で元に戻るため、体への影響も少なく、成長段階の子どもにも使用可能です。

静かにしていられる

笑気麻酔を用いることで、普段落ち着きのない子どもでも大人しく小児歯科での治療が可能になります。子供への負担も少なくなり、歯科医も治療がしやすくなります。

小児歯科で笑気麻酔を用いる際の注意点

笑気麻酔は体への負担も少なく、歯科治療がスムーズになるため、小児歯科で用いるメリットは大きいですが、気を付けておきたい点がいくつかありますのでご紹介します。

鎮痛作用が弱い

笑気麻酔は鎮痛作用が注射を使った麻酔に比べると弱いため、歯科治療の内容によっては別途局部麻酔などが必要な場合があります。その場合も、表面麻酔を使うなど、様々な方法がありますので、歯科医に相談するといいでしょう。

会話や口呼吸に注意

笑気麻酔は鼻に専用の管を入れて、歯科治療の間中ガスを送り続けますが、途中で口呼吸や会話をしてしまうことで、効果が薄くなってしまうことがあります。会話は注意すれば少なくすることは可能ですが、鼻呼吸が苦手な子どもや鼻づまりの症状がある子どもの場合、笑気麻酔が効きづらくなってしまうことが考えられます。

笑気麻酔の禁忌症状

笑気麻酔は、使用に注意が必要な場合があります。注意すべき代表的な症状は下記のとおりです。

・ぜんそく、てんかん
・鼻呼吸ができない人
・妊娠初期
・局所麻酔薬にアレルギーのある人
・緑内障の人

他にも、疾患等で使用できない人もいます。このように、誰にでも使用できる訳ではないので、疑問があれば歯科医に相談しましょう。

小児歯科の治療は笑気麻酔で心も体も楽

今回の記事では、小児歯科でなぜ笑気麻酔が用いられるのかについて解説してきました。空気中に含まれている窒素と酸素で構成されている亜酸化窒素のガスなので体への負担も少なく、歯科治療を楽にしてくれます。

笑気麻酔にはリラックス効果や鎮静作用、軽い鎮痛作用があるので、歯科治療に恐怖心を持っている子どもや注射が怖い子どもへの治療に用いることで、子どもへの負担を軽減してくれます。

持病などで一部使ってはいけない人もいますが、そのような人を除くと用いるメリットが大きい方法です。小児歯科での歯科治療には笑気麻酔を使用して、子供の苦痛を少しでも少なくしてあげたいという人は、小児歯科で歯科医に相談してみるといいでしょう。

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