手術は痛い?インプラント治療の前に知っておきたい「痛み」

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歯周病などの症状で歯を失ってしまった方がインプラント治療を選択するケースが増えています。しかし、インプラント治療では顎の骨に人工歯根を埋め込むための外科手術が必要になります。治療をお考えの方であっても「手術はどれくらい痛いの?」ということを心配されることが多いようです。

今回はインプラント治療にともなう身体的な負担や手術中の痛みについて、歯科サプリ編集部がお届けします。

この記事の監修ドクター:
三宅 甲太郎 歯科医師(三宅歯科クリニック 院長)


歯を失ってしまった場合に噛む機能を回復するための治療方法としてブリッジや入れ歯があります。しかし、ブリッジは残っている歯を大きく削らなければならず、入れ歯は噛み心地や装着感に不満が感じられてしまうケースも少なくありません。

インプラントは、乳歯や永久歯に次ぐ「第3の歯」とも呼ばれ、お口に残っている歯を削ったり負担をかけたりすることなく、噛む機能を回復させることができる治療方法です。治療を行う場合には外科手術を受ける必要があります。

インプラント治療では、外科手術によって顎の骨にチタン製の人工歯根を埋め込み、その人工歯根の上部にセラミックや金属などの上部構造を取り付けることで、お口に噛む機能を回復させます。

インプラント手術にはいくつかの方式がありますが、事前に診査した顎の骨の厚みや形状などから埋入位置や埋入角度を決定したうえで、歯肉のなかにある顎の骨に穴を開けて人工歯根の埋入を行います。また、最終的に入る被せ物の位置を考え、できるだけお掃除しやすく咬み合わせに有利な位置にインプラントを植立することが重要です。顎の骨にドリルなどで穴を開けるということに不安を感じる方は多く、とくに手術に伴う痛みを心配される方は治療を受けることをためらってしまうことも少なくありません。

歯の治療で外科手術を行うことから、インプラント治療は虫歯などの治療よりも強い痛みに耐える必要があると考えてしまう方は多くいらっしゃいます。しかし、実際にインプラント治療を受けた方からは「思ったよりも痛くなかった」「麻酔をかけていたので、チクッとした刺激があっただけ」という声も聞かれます。

インプラント治療に伴う痛みの強さは、親知らずの抜歯と同じかそれ以下であると説明する歯医者さんも多いようです。さまざまな方法で手術中の痛みや不安の緩和に取り組んでいる歯科医院も多くみられます。

「痛い思いをするのは苦手」という方の不安を小さくする方法


局所麻酔は歯の治療の際に、痛みを軽減するために行われるオーソドックスな方法です。虫歯や歯周病の治療の際に行われる麻酔の多くも、この局所麻酔です。

歯科医院によっては麻酔注射を行う前に、歯肉に表面麻酔を行ってくれる場合もあり、ほとんど痛みを感じることなく麻酔の効果を得られることも少なくありません。

インプラント治療の際に行われる麻酔の多くもこの局所麻酔です。麻酔の効き目が現れてしまえばほとんど痛みを感じることはありません。また、神経の末端だけでなく大元を麻酔する方法なども応用されています。

治療に伴う痛みや治療を受けることそのものに対して強い不安を感じている場合に行われる方法に笑気吸入鎮静法があります。笑気吸入鎮静法では、笑気ガスを鼻から吸入することで心身を安静な状態にします。笑気ガスには鎮痛作用もあるため、治療中も大きな痛みを感じにくく、穏やかな気持ちを保つことができます。

局所麻酔と併用することで、強い痛みや不安の少ない治療が可能となります。手術の際の痛みに不安がある方は、笑気吸入鎮静法を行ったうえでインプラント手術を行ってくれる歯科医院を探してみるのも良いでしょう。

静脈内鎮静法は静脈から鎮静・鎮痛作用のある薬剤を投与して、心身のリラックスと痛みの軽減をはかる方法です。笑気吸入鎮静法よりも高い鎮静効果を期待することができます。医科でも内視鏡検査や内視鏡手術などの際に行われるケースがあります。静脈内鎮静法を行うことで、うたた寝しているような状態となって、手術に対する不安が和らぎ、強い痛みも感じにくくなります。

静脈内鎮静法は薬剤の効果がなくなるまで時間を要するため、治療後には一定の時間にわたって車の運転を控えるなど、いくつか注意する点があります。手術に伴う痛みに強い不安を感じる方は静脈内鎮静法を行う歯科医院を探してみるのもおすすめです。

インプラント手術後の腫れや痛み

「手術後に麻酔が切れて、痛い思いをしてしまうのでは?」ということを心配される方は多いはずです。虫歯などの治療でも麻酔の効果が弱まってくると、痛みが出てしまうことがあります。

また、手術後にどの程度、痛みが続くかわからないと不安になってしまう方も多いはずです。インプラント手術を行った後に感じられる痛みのほとんどは、歯肉の切開などを行ったことによって起こった炎症による軽い痛みです。手術の範囲や埋入した人工歯根の本数、骨を増やすなどの複雑な処置をともなったかなどにもよりますが、多くの場合、数日で炎症が静まり、痛みも消えていきます。

手術後には鎮痛剤が処方されますので、決められた用法・容量を守って服用しながら、お口のなかをできるかぎり清潔に保つことで痛い思いをしてしまう可能性を小さくすることができます。

インプラント治療が終わった後は、自分の歯と同じようにブラッシングなどのケアに取り組むことが大事です。お口のなかが清潔に保たれていなければ、埋入手術を行った箇所に炎症が生じ、放置しているとインプラントの脱落などに繋がってしまいます。お口のケアにしっかり取り組んで、第3の歯によって回復した噛む機能をより長く維持していくことが大事です。また、咬み合わせなどもチェックしていくことが重要です。

麻酔の使用で痛みや不安の軽減が可能なインプラント手術

手術が必要な治療方法であるインプラントへ寄せられる不安のなかでも「痛み」に対する心配はよく聞かれますが、「親知らずの抜歯と同じくらいの痛み」であることがわかると、少し不安が小さくなる方も多いはずです。局所麻酔を行うことで、大きな痛みを感じることなく治療を受けられるようです。

現在は、痛みや不安に対していろいろな対応がありますので、手術に伴う痛みが心配でインプラント治療を検討することをためらっていた方にも、勇気を出して噛む機能を取り戻していただければと思います。

三宅 甲太郎 歯科医師 三宅歯科クリニック 院長監修ドクターのコメント

インプラント治療は、「安くて早い」といった治療ではありません。患者さんの一生に関わるものですので、病院選びは慎重に行うべきだと考えています。施術前の診査診断を重視している病院や、手術後のメンテナンスをしっかり行っている病院、お口の現状と治療内容、治療後のメリットとリスクを説明してくれる病院などがおすすめできます。そのため、複数の病院に話を聞きに行って比較検討するのもひとつの方法だと思います。手術後に歯科医を変えることも可能は可能ですが、最初の治療の出来に左右されたり、扱っているインプラントのメーカーが異なったりといったケースもあるので、やはり治療を受ける前にしっかりと検討することが大切だと言えるでしょう。

 

監修ドクター:三宅 甲太郎 歯科医師 三宅歯科クリニック 院長

この記事の監修ドクター

三宅 甲太郎 歯科医師 三宅歯科クリニック 院長

出典:http://www.miyake-dental.net/
三宅 甲太郎 歯科医師
三宅歯科クリニック 院長

PROFILE

日本歯科大学歯学部を卒業後、亀田総合病院歯科センターでの勤務をはじめ、原歯科医院、寺西歯科医院で勤務医として経験を積み、2017年4月、目黒区自由が丘に三宅歯科クリニックを開業。口腔インプラント学会、AO(米国インプラント学会)のほか、日本顎咬合学会(かみあわせ認定医)、日本歯周病学会などに所属している。「口腔内を詳しく分析した上で原因を追及する」という方針を持ち、歯科衛生士や歯科技工士の意見も取り入れながらしっかりと治療計画を立て、患者への説明にも力を入れている。「治療したら終わりではない」と考え、治療後のケアやメンテナンス、予防も重要視しながら診療に当たっている。

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三宅歯科クリニック自由が丘

出典:http://www.miyake-dental.net/index.html

電話番号 03-6421-4200
住所 東京都目黒区自由が丘2-10-4 ミルシェ自由が丘7F
アクセス 東急大井町線 自由が丘駅から80m(徒歩1分)
診療時間 【月~金曜】[午前]9:30~13:00/[午後]14:30~19:30
【土曜日】[午前]10:00~13:00/[午後]14:00~17:00
休診日 日曜日・祝日
URL http://www.miyake-dental.net/
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