虫歯はないのに…ストレスで歯の痛みが生じる原因と治療法

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歯が痛むので歯科医院を受診したけれど、虫歯などの異常が見られなかったということはありませんか?あまり知られていませんが、歯の痛みは虫歯など歯の病気によるものだけではなく、ストレスなど歯以外の問題が原因で引き起こされることがあります。

そこで今回は、ストレスが原因で起こる歯の痛みの原因や対策について、歯科サプリ編集部がお届けします。

ストレスで起こる歯の痛み1-非定型歯痛-

歯や周りの組織に異常が見つからないのに痛みが生じるとき、精神的なストレスが原因となっていることがあります。このような歯痛を非定型歯痛と言います。非定型歯痛は子どもを除いたすべての年代の人に見られるものですが、患者さんの6~8割は女性とされています。

非定型歯痛の症状

非定型歯痛の具体的な症状には以下のようなものが当てはまります。
・歯や歯肉の痛みで歯科医院を受診したが、特に異常が見つからなかった。
・歯の治療をしたのに、痛みが継続する。
・ストレスを感じたときに、歯の痛みが生じる。

非定型歯痛の原因

非定型歯痛の原因は明らかになっていませんが、抗うつ薬の投与により症状の改善がみられることから、脳の中枢に問題が起きているのではないかと考えられています。具体的には、脳の中枢神経が痛みを感じる過程において、痛みの感じ方が増幅するのではないかという説が有力になっています。

その一方で、一部の歯科分野の専門家によれば、脳の中枢に問題があるうえで、精神的なストレスや物理的な刺激が直接かかわることで、非定型歯痛を引き起こしているのではないかという説もあります。

非定型歯痛は、原因不明で顔に不快な痛みが生じる「非定型顔面痛」の症状のひとつとしても現れることがあり、両方の症状が同時に現れることもあります。また、患者さんは歯の痛みを訴える一方で、原因がはっきり分からないため、診断がつかずに、医療現場の中でも一貫した対応がされにくい傾向にあります。

非定型歯痛の治療法

ストレスなどが原因で非定型歯痛を引き起こしている場合は、うつ病の治療薬である抗うつ薬の投与が有効とされています。そのため、非定型歯痛に対して歯や歯周組織の治療や痛み止めの薬を飲んでも、痛みがおさまることはほとんどありません。非定型歯痛には「三環系抗うつ薬」が使用され、脳の中枢のセロトニン系とノルアドレナリン系の神経に作用することで、歯の痛みを和らげる効果があります。

ただし、抗うつ薬の投与は歯科医院ではできないので、心療内科や精神科などを受診して処方してもらう必要があります。歯の痛みが非定型歯痛の可能性がある場合には、歯科と精神科がある総合病院を受診すれば、治療薬の処方もスムーズに受けられます。

三環系抗うつ薬の副作用について

非定型歯痛に使用される三環系抗うつ薬は、症状の改善に効果がある一方で、副作用にも注意すべき薬です。三環系抗うつ薬で現れやすい副作用には次のものがあります。

  • 便秘
  • 口の渇き
  • 眠気、ふらつきや立ちくらみ
  • 手や指の震え
  • 尿が出しづらくなる
  • 夜間に現れる幻覚や錯覚、不安感など

ストレスで起こる歯の痛み2 -歯ぎしり-

ストレスが起きると、気づかないうちに歯ぎしりをして歯の痛みを感じるようになることがあります。

歯ぎしりをすると、歯がすり減って知覚過敏を起こしやすくなるだけでなく、顎(あご)の痛みや肩こり、頭痛などさまざまな健康問題を引き起こすことがあります。

歯ぎしりの種類

歯ぎしりというと、歯と歯をギリギリとすり合わせるような動作をイメージする人も多いかもしれません。実際に、歯ぎしりには次のようないくつかの種類があります。

グラディング(歯ぎしり)

グラディングは、歯と歯を横方向にすり合わせるような動作をする歯ぎしりで、最も多くみられるタイプの歯ぎしりです。グラディングは歯の表面が平らに削られやすく、眠っている間に起こりやすいため、自分ではなかなか気づきにくいという特徴があります。

クレンチング(歯の食いしばり)

クレンチングは、上の歯と下の歯をぐっと食いしばるような動作をする歯ぎしりの一種です。スポーツ選手や力や集中力が必要な時にクレンチングをする人もいますが、夜間眠っている間にも起こることがあります。

タッピング

タッピングは寒さで歯が小刻みに震えるように、上下の歯をカチカチと細かく動かす歯ぎしりです。

歯ぎしりが起こる原因

歯ぎしりが起こる原因についてははっきり分かっていませんが、歯の噛み合わせの悪さやストレスによるものではないかと考えられています。特に、かみ合わせの悪さなどによって歯ぎしりをする人は、精神的なストレスによって頻度が増加する傾向があります。

歯ぎしりが起きているかチェックする方法

歯ぎしりの多くは、夜眠っている間など、自分が意識していないときに起こりやすいものです。自分が歯ぎしりをしているかどうか確認するには、次の項目に当てはまるかチェックしてみてください。

  • 起床時に、顎や頬の筋肉が張っていたり、痛みを生じたことがある
  • 日中、無意識のうちに歯ぎしりをしたり歯の食いしばりをしたことがある、または他人から指摘されたことがある
  • 歯のすり減りやひび割れ、歯の根元の削れなどがみられている

歯ぎしりの治療法

歯ぎしりの直接の原因がストレスである場合、ストレスそのものを取り除いたり、気分転換を行うことが大切です。歯科医院でも、次のような歯ぎしりに対する治療が行われています。

    • 歯のかみ合わせの改善

歯の詰め物や被せ物が原因で、かみ合わせに問題が起きている場合、新しいものに変えることで、歯の噛み合わせを改善します。

    • マウスピースの装着

夜眠っている間に歯ぎしりをしている可能性のある人には、歯を保護するために「ナイトガード」と呼ばれるマウスピースを使った治療が行われます。マウスピースは自分の歯型を取って作られるものです。夜間にマウスピースを装着することで、歯ぎしりによる歯や歯茎にかかる力を分散させ、ダメージを抑えます。

ストレスによる歯の痛みの対処法

歯の痛みは、虫歯や歯周病など歯の病気以外にも、ストレスが原因になって起こる場合があります。ストレスが原因の痛みは、非定型歯痛と呼ばれています。また、噛み合わせの問題から歯ぎしりが起こり、痛みが生じることもあります。

特に、非定型歯痛により歯の痛みが起きている場合は、歯科医院の治療では症状を改善することが難しいこともあります。非定型歯痛の治療薬は、精神疾患系の病気の治療薬が使用される場合もあり、歯科医院で対応することはできません。自分の症状が非定型歯痛の可能性が考えられる場合は、一度かかりつけの医師に相談してみるとよいでしょう。

また、歯ぎしりの習慣を持っている人は、ストレスによって症状が悪化する場合もあるので、早めに治療を受けるようにしましょう。

歯の痛み治療でおすすめの歯医者さん 近畿編

丸山歯科クリニック

出典:http://maruyama-dentistry.com/

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