歯周病・根管治療に最適!炭酸ガスレーザーで痛みの少ない治療

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虫歯や歯周病など、歯科医院での治療につきものの独特な痛みや沁みは嫌なもの。

「キーン」という歯を削るタービンの機械音などは、思い出しただけでも鳥肌が立って身構えてしまうという方も少なくないかと思います。また、歯科治療への苦手意識から通院を避けてしまい、症状が悪化してしまったという方も中にはいらっしゃるのではないでしょうか?

近年、歯科治療に使用される機械は目覚ましい進歩を遂げており、痛みの少ない治療が実現されてきており、『歯科用レーザー』を導入しタービンの使用を控えることで、痛みが少ないだけでなくなるべく歯を削らない治療を提供している歯科医院も増えてきています。

歯を削る量を最小限に抑えられるこの歯科用レーザーですが、さまざまな種類があることについてはあまり知られていないように思われます。

そこでこの記事では歯科用レーザーについて、その種類と用途をご紹介します。

さらに、歯科用レーザーの中でも日本で最も普及しており、歯周病や根管治療に効果を発揮する『炭酸ガスレーザー』についての解説を歯科サプリ編集部がお届けします。

この記事の監修ドクター:
松本 史弘 歯科医師 まつもと歯科 院長

 歯科用レーザーとは

レーザーは様々な科学・工業・医療・情報分野で使用されている技術です。身近なところでは、CDプレーヤーの読み込み部分やバーコードリーダーに使用されています。また、今お手元にあるPCのマウスがレーザー式である方も多いのではないでしょうか?

CDの読み込みから金属の切断まで実に様々な用途で用いられるレーザーですが、そのエネルギーをうまく調整することで医療分野でも大活躍しています。歯科用レーザーも医療用レーザーの一種であり、歯やお口の中の軟組織・顎骨などの治療を目的として製造されています。

レーザーはその波長(エネルギー)の違いにより、作用する対象を選びます。そのため歯科用レーザーにも種類があり、それぞれ得意とする治療分野が異なります。

通院する歯科医院を選ぶ際にどういった種類のレーザーを使用しているかについて把握できれば、より痛みの少ない安心な治療を受けられるでしょう。

歯科用レーザーの種類をご紹介する前に、まずはレーザーとはどういうものなのかについてご説明します。

 そもそもレーザーとはどんなもの?

太陽や蛍光灯の光には、様々な波長の光が混ざっています。

また、空全体が青く見えるのは空気の分子によって青色の波長の光が散乱され、散り散りになって降り注ぐためです。そして夕方になると太陽光が私たちに届くまでの距離が長くなり、青色の光は散乱されつくされます。そうすると遠くまで届きやすい赤色の光が残るため、夕日は赤く見えます。

このように様々な波長の光を含んだものは『白色光』と呼ばれています。

対してレーザーは白色光ではなく、単一の波長を持つ『単色光』です。

単色光であるレーザー光の特徴としては、拡散されずに一定方向に進むことや一点に収束させやすいことなどがあります。

レーザーの生成は、媒質(特定の物質)にエネルギーを加えることで発生する光を増幅させることで行われます。この媒質に何を使うかで、得られるレーザーの波長(エネルギー)が異なります。

つまりレーザーとは、ある決まった波長がまっすぐに進むビームであると言えるでしょう。エネルギーが一定で作用する範囲が狭いため使い勝手がよく、様々な分野で利用されているということなのです。

 歯科用レーザーの種類

少し込み入った説明になりましたが、歯科用レーザーには使われる媒質によっていくつかの種類があります。これらのレーザーは、影響が届く範囲によって『組織表面吸収型』と『組織透過型』とに大別されます。

それでは、歯科用レーザーの種類について、それぞれの特徴などとあわせて見ていきましょう。

 組織表面吸収型

水への吸収率が高く、歯や歯茎など患部の表面にのみ作用します。

 炭酸ガスレーザー

CO2を媒質に使用したレーザーで、止血性能が高いため歯茎や粘膜の切除に使用されます。熱エネルギーがほかの歯科用レーザーよりも高く、お口の中の殺菌効果が期待できます。

 エルビウムヤグレーザー(Er:YAG)

イットリウム・アルミニウムを主成分とする人工のザクロ石(YAG)にエルビウムを添加したものを媒質にしています。水とハイドロキシアパタイト(歯の主成分)への吸収率が高く、水蒸気爆発を起こします。この力によって歯の切削に用いられますが、水蒸気爆発のパワーを得るために水を出しながら使用されるので、歯への熱の影響が少なく済みます。

 エルビウム・クロミウム・ワイエスジージーレーザー(Er,Cr,YSGG)

エルビウム・クロミウム・イットリウム・スカンジウム・ガリウムを含む人口のザクロ石を媒質にしたレーザーです。水表面での吸収率が高いため水蒸気爆発を起こして歯を削ることができますが、熱の影響が最も少なく安全性の高いレーザーです。

 組織透過型

文字通り組織を透過し、歯や歯茎の奥の方まで作用します。歯を削ることはできませんが、熱の効果により鎮痛作用が期待できます。

 半導体レーザー

半導体を媒質にしたレーザーで赤血球への吸収性が高く、細胞の活性化が期待できます。口内炎や歯茎の腫れなどを緩和させることができます。

 ネオジムヤグレーザー(Nd:YAG)

YAGにネオジムを添加したものを媒質にしたレーザーです。止血効果が抜きんでており、顎の骨の切開など外科手術で活躍するレーザーです。濃い色への吸収率が高いため、特定の箇所へエネルギーを集中させることができます。

 ヘリウムネオンレーザー

ヘリウムとネオンを媒質に使用したレーザーです。粘膜の腫れや炎症を抑える働きが特に強く、痛みの緩和などのために使用されます。

 歯周病・根管治療で威力を発揮する『炭酸ガスレーザー』

歯科用レーザーについて、種類と特徴をご説明しました。

数あるタイプのレーザーの中でも日本の歯科医院で最も普及している『炭酸ガスレーザー』。ここからは、炭酸ガスレーザーの使いどころやメリットを具体的に見ていきましょう。

 炭酸ガスレーザーでできること

炭酸ガスレーザーによる治療では、下記のような効果が期待できます。

-虫歯の治療(高温で蒸散させる)

-炎症を抑える

-痛みを和らげる

-傷口の殺菌

-止血効果

-細胞の活性化

これらの効果から、炭酸ガスレーザーは『歯肉などの軟らかい組織の切開』『歯周病の治療』『根管治療の補助』などに活用されています。

 軟組織の切開

炭酸ガスレーザーには止血作用があるため、軟組織の切開を安全に行うことができます。患部を切りながら血液を熱で固まらせていくことができるうえ、殺菌作用もあるため衛生的な治療が可能です。

治療時の痛みが少ないことも大きなメリットです。

 歯周病の治療

歯周ポケット内の毒素除去は基本的にスケーリングやルートプレーニングによる物理的な掃除によって行われますが、さらに炭酸ガスレーザーを使用して歯周病菌を死滅させることで治療の有効性を高められます。

炭酸ガスレーザーの特徴の一つに高温であることを挙げましたが、瞬間温度は最大で1,000℃にまで達します。この圧倒的な熱量により、毒素の不活性化や歯周病菌の殺菌に高い効果を期待できます。

 根管治療の補助

虫歯が進行して歯髄が炎症を起こすなどの重症になると、歯の神経がある根管を洗浄しなければなりません。この根管治療では、再び菌が繁殖しないように細心の注意を払った施術が要求されます。

炭酸ガスレーザーの殺菌効果や炎症を抑える作用を取り入れることで、より正確かつ確実な根管治療が可能となります。

 まとめ

いかがでしたでしょうか?

今回は現在日本で最も普及しており、歯周病や根管治療に効果を発揮する『炭酸ガスレーザー』について解説してまいりました。

歯科用レーザーを使用した治療では、虫歯や歯周病をより確実に除去できる上に痛みが少なくなることから患者さんにとってのメリットが大きい治療方法であると言えるでしょう。

また、レーザーの種類と活躍する治療を知っておくことは、ご自身の症状に適切な歯科医院を選ぶにあたってきっと役立つことでしょう。

日本の歯科医院では炭酸ガスレーザーが最も普及率の高いレーザーとなっており、特に軟組織の切開や歯周病・根管治療において本領を発揮します。

「放置していた虫歯がひどく痛み出した」「歯茎が腫れていて、歯磨きをすると血が出る」などといった症状にお悩みの方は、炭酸ガスレーザーを導入している歯科医院をたずねてみてはいかがでしょうか?

松本 史弘 歯科医師 まつもと歯科 院長監修ドクターのコメント

歯という組織は、人体の中で最も硬い組織で、骨よりも硬いのです。
しかし、骨は折れたら再生して治癒しますが、歯は欠けたり、むし歯で溶けたりしてしまうと、二度と元には戻りません。むし歯や歯周病を治すのはもちろんのこと、一度治療した歯が再び悪くなることがないように、予防ケアを行うことがとても大切です。またインフォームド・コンセントを受けることも大切と考えております。是非お気軽にご相談ください。

 

監修ドクター:松本 史弘 歯科医師 まつもと歯科 院長

 この記事の監修ドクター

松本 史弘 歯科医師 まつもと歯科 院長

出典:http://www.matsu-shika.com/
松本 史弘 歯科医師
まつもと歯科 院長

PROFILE

略歴
日本大学歯科部卒業後、歯科医院勤務を経て、まつもと歯科を開院

所属
日本インプラント学会

 虫歯治療でおすすめの歯医者さん 関東編

 まつもと歯科

出典:http://matsu-shika.com/

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